『プロは得点を勝ち取るのに対し、アマチュアはミスによって得点を失う』
投資の初心者は、ミスして自滅します。
なぜなら投資とは【敗者のゲーム】だから。
ということで今回は、米国の資産運用業界の権威であり、世界的トップの投資家・投資コンサルタントであるチャールズ・エリス氏の【敗者のゲーム】をご紹介します。
Contents
【敗者のゲーム】を超簡単に要約
【敗者のゲーム】ってどんな本?
【敗者のゲーム】は全米累計100万部を超える、投資家の運用哲学バイブルとも言える本です。
なぜ投資家の運用哲学バイブルなのかと言うと、
- 投資(資産運用)の心構え
- 投資(資産運用)の理論的な説明
- 投資家への助言
などを投資初心者にも理解しやすいよう、様々な角度から説明してくれるからです。
そしてチャールズ・エリス氏の主張はとてもシンプルです。
2点の主張
- 株式市場は敗者のゲーム
- インデックス・ファンド投資こそ負けない
上記2点こそが、【敗者のゲーム】でチャールズ・エリス氏が伝えたい内容と言えます。
では、1つずつ以下に簡単にまとめます。
株式市場は勝てません!敗者のゲームだから
『50年前であれば勝てたかもしれないが、そんな時代はとうに終わった。』
- 各国の証券取引所の1日の売買高は2000倍以上に増加
- 投資家の構成は個人投資家90%から機関投資家90%へと変化
- 高度なIT技術を活用した売買の拡大、投資情報の拡散
これらの要素が相まって、市場平均を1%上回るファンドマネージャーですら、極めて珍しいのが現状です。
勝てないんです。
勝ち続けられないんです。
個人投資家で、しかも投資初心者が株式市場で勝とうなんて無意味なんです。
記事冒頭の言葉を思い出してください。
『プロは得点を勝ち取るのに対し、アマチュアはミスによって得点を失う』
アマチュア(個人投資家)はミスをして負けます。
それならば、ミスをしない戦い(負けない戦い)をしなければいけないんです。
では、投資における負けない戦いとは何でしょう?
敗者のゲームで唯一勝つ方法とは?アクティブファンド?インデックスファンド?
【敗者のゲーム】を通して2つの投資法が比較されます。
- 市場に勝とうとする「アクティブ・ファンド」
- 市場平均を狙う「インデックス・ファンド」
アクティブ・ファンドがプロの戦い方、
インデックス・ファンドがアマチュアの戦い方とも言えますね。
それぞれの投資法には以下のような違いがあります。
アクティブ・ファンド投資
アクティブ・ファンドはプロの戦い方だから、市場で勝ちまくってると思っていませんか?
現実はどうでしょう?
アクティブ・ファンドには以下のような過去のデータがあります。
アクティブ・ファンドのマネジャーは、
年間で約6割が負けています。
10年間で7割が負けています。
20年間で8割が負けています。
そうなんです。
長期的には、アクティブ・ファンドはほぼ負けるんです。
あなたは今から20年後も勝ち続けている、"2割のファンド"を当てる自信ありますか?
インデックス・ファンド投資
対して、インデックス・ファンド投資はどうでしょう?
【敗者のゲーム】では、以下のようなインデックス・ファンド投資の有用性を説明してくれます。
インデックス・ファンド投資の有用性
- 長期のインデックス・ファンド投資は低コストで分散効果が得られる。
- インデックス・ファンドの保有コストは年0.1~1%程度と非常に低コストである。
- インデックス・ファンドは投資のトッププロの投資判断を一つにまとめ、トッププロに支配された市場をそのまま再現する。
ハイリスク・ハイリターンなアクティブ・ファンド投資に比べると、守備的でつまらない投資法かもしれません。
それでも長期のインデックス・ファンド投資を実践すれば、手数料等のコストも非常に少なく、リスクの分散効果もあり、かつ投資のトッププロの投資判断をそのままパクることができるんです。
こんなおいしいインデックス・ファンド投資、、、使わない手はありません。
【敗者のゲーム】をまとめます!
今回はチャールズ・エリス著の【敗者のゲーム】について簡単にまとめました。
最後に【敗者のゲーム】を読んで、僕の記憶に沁みついた内容を記します。
運用機関が市場に勝てないのであれば、市場を忠実に反映する、
つまり市場に負けないインデックス・ファンドへの投資を考えてみるべきだ。
インデックス・ファンド投資は面白くもおかしくもないが、とにかく結果が出る。
運用成果を測定している会社のデータによれば、インデックス・ファンドは、長期的にほとんどのポートフォリオ・マネージャーを打ち負かしていると言える。
僕の話になりますが、
幸運にも、投資を始めようとした僕には自覚がありました。
- 僕はミスして自滅する投資のアマチュアだ。
- 投資のトッププロの判断には絶対勝てない。
それでも僕が投資で勝てる、唯一の方法がインデックス・ファンド投資だったんです。
投資にエンターテインメントを求めてはいけません。
ローリスク・ローリターンで確実に勝ちに行きましょう。
つまんなくても、負けない戦い方
かっこいいと思います。
【敗者のゲーム】、絶対にオススメできる投資のバイブル本です。